ループ、タイムトラベル、無限、生と死、終わり、未来など、全曲"時間"をテーマに作られたk.h.a.o.s渾身の2ndアルバム「年齢分の一年」。20代の青々しい葛藤を歌った前作「祈り」から2年、今作も変わらず日本語のみで綴られた独特の詩世界の中、あらゆる角度から時間を主軸に描かれている。各曲、短編小説を味わった読後感を覚えるほど、繰り広げられる詩と音の世界観。更に進化したk.h.a.o.sを是非堪能して頂きたい。
今回、先行公開された"砂の蓄積 feat. 呂布カルマ"はk.h.a.o.s自身がサウンド・プロデュースを手掛け、砂時計の中を舞台設定とした楽曲。無駄に積み重ねた時に埋もれながらも踠いているk.h.a.o.sの心情が表されており、「喉が乾ききっている」そんな想いで元々一人でリリックを書いていた中、呂布カルマを客演に招き、まさに潤いを与えてくれる構成に仕上がった。ビデオは日本語ラップシーンに精通したB-KENがディレクターとして楽曲の世界観を仕上げている。
また、同時公開となったソロ曲"既視感の牢獄"。本楽曲も"砂の蓄積"同様にk.h.a.o.s自身がサウンド・プロデュースを手掛け、何も変わらない現実をループする世界の檻として表現した楽曲。明日に向かって挑戦する野心を失った人たちを揶揄しながらも、実は同じ空間にいるk.h.a.o.s自身の叫びともなっている。ビデオはNora Records代表であり、相方でもある盟友SIONが手掛けている。リリックの随所に散りばめられた巧みな表現をひとつひとつ見つけながらご覧いただきたい。
