京急、新造「1000形」公開 用途に合わせ座席が自動回転

京急が報道陣に公開した「1000形」の新造車両=15日午前11時ごろ、京急蒲田駅

 京浜急行電鉄(横浜市西区)は15日、座席を回転させて向きを変えられる仕様にした「1000形」の新造車両を報道陣に公開した。5月6日に、三浦海岸と品川を結ぶ「モーニング・ウィング号」でデビューする。

 導入する新造車両は、4両編成2本の計8両。京急として初めて採用した自動回転式シートが特徴で、用途に合わせて横一列の並びの「ロングシート」から進行方向に向いた「クロスシート」に変えられる。

 座席シートは抗菌・抗ウイルス効果のあるものを使用した。防犯カメラも備え、全座席にコンセントを設置。ベビーカーや大型の荷物を置けるフリースペースも設けている。

 新造車両は、通常使用のほか、有料座席指定電車や貸し切りイベントで使われるという。

 担当者は「ただ人を輸送するだけでなく、快適な空間を過ごしてもらうために車内環境を充実させた」と話した。

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