若きクラッチヒッターが鷹を3月30日以来となる単独首位に導いた。
ソフトバンクは15日のオリックス戦(ペイペイ)に4―3の逆転勝ち。2試合連続で「4番・右翼」で出場した栗原陵矢捕手(24)が輝きを放った。
5回、周東の適時打と相手失策が絡んで1点差に迫り、なおも二死二、三塁の好機で鷹の新4番が魅せる。「とにかく走者をかえそうと必死に打ちにいきました。逆転となる一打になってよかったです」。左中間を破る貴重な2点適時打。先発・武田が3点を失った直後の反撃で、価値ある一打だった。
小久保ヘッドコーチから「レギュラーをつかんでしまわないといけない選手」と猛ハッパをかけられる24歳だ。昨季は柳田に次ぐ73打点をマーク。勝負強い打撃で昨季も4番打者に抜てきされて、好機にヒットを連発した。
オープン戦では数字が伸びなかったが、いざ開幕してみれば実質2年目ながら堂々と中軸を担っている。この日の決勝打で今季の打点は15。ロッテ・安田、マーティンとともにトップに立った。
真のレギュラーを目指す新4番が、真骨頂のクラッチヒッターぶりを発揮している。