久保建英に足りないものは…ヘタフェ指揮官が “冷遇” 理由を本音トーク

MF久保建英(左)の出番が激減している理由は…(ロイター)

スペイン1部ヘタフェのホセ・ボルダラス監督(57)が、日本代表MF久保建英(19)を冷遇する理由を明かした。

スペインメディア「EFE」がボルダラス監督にインタビューを行い、久保の現状について詳細に語っている。ビリャレアルからシーズン中の再レンタルという形で入団した久保を当初は先発で重用したが、次第に起用する機会は減っていき、現状ではベンチ要員となっている。

指揮官は「タケは素晴らしい少年で、プロでありプレーヤーだ。ただ実際のところ、彼は少し若く、特に肉体的なレベルで成熟する必要がある。足りないと思うのはそれだけだ。今日のサッカーではプレーが非常に高速で行われ、多くの接触がある。彼はその点で非常にタフにならなければならない」と指摘し、フィジカル面の課題がスタメンに定着できない理由だと断言した。

その一方で「技術的には、彼はレアル・マドリードが大きな期待を寄せるように壮大な選手になるために十分な資質を持っている」と技術や才能に関しては太鼓判を押した。

また、ピッチ外で大きな注目を集めていることに関しては「すべてのプレーヤーには一人前になるための期間があります。あなた方が期待をかけるようなクラブにおける重い責務は、現実を超えることが多くあり、期待どおりではないと失望する。それは、一人前になる期間を必要とする多くのプレーヤーに見られることだ。彼らと日々一緒にいるコーチだけが、選手が成熟して最高の瞬間に到達するために何が必要なのかを知っている」。一流選手にとって周囲の雑音は誰もが通る道で、そうした重圧を意識しすぎず自身が成長するためにプレーに集中すべきだと力説した。

久保の起用法には批判もあるが、指揮官は現状を冷静に見つめて決断しているようだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社