貧打深刻の中日 2年ぶり巨人戦3連敗も与田監督「ベンチの中は全く悪い雰囲気はない」

阿波野コーチ(左)と話す与田監督の表情は…

中日の貧打ぶりが重症だ。

15日の巨人戦(東京ドーム)で1―5と完敗。2019年7月以来となる屈辱のG戦3タテを食らった。

2点を追う2回に無死満塁の絶好のチャンスをつくりながら、根尾の左犠飛で1点を奪うのが精一杯。その後は3回に無死二塁、9回は無死一、二塁の好機にも、あと1本が出ずに凡退。結局、今カードの巨人3連戦での得点はいずれも1点のみと打線が全く振るわなかった。

貧打が深刻だが、現状打破のため首脳陣はどう考えているのか。伊東ヘッドコーチは「結果が出ないといろいろと考えてしまうが、シンプルにやってもらいたい。打者であれば、甘いボールを打ちに行く。それと絶対に下を向かないこと。まだ序盤ですし、長いシーズン戦っていれば、ない方が良いが、こういうこともある。明るい兆しが見えるのを待ちたい」と力説する。

与田監督も必死に前を向く。この3試合で計3得点だったことに「野球にこういうことはあること。みんなで力を合わせて乗り越えていくしかない。それだけですね」ときっぱり。

巨人に痛恨の3連敗を喫したことにも指揮官は「まだ取り返すチャンスは当然ある。3連敗したことをしっかり受け止めながら、ここでバタバタしてもしょうがない。いつもと同じように選手を信頼して使っているし、みんなはそれに応えようとやってくれている。向かって行くしかない。一つ一つ全力で勝ちに行くのは変わらない」とこのまま方針を貫く構えだ。

その上でチームの雰囲気についても「僕らベンチの中では全く悪い雰囲気はない。もちろん、負けて元気盛り盛りとは、なかなかいかないけど、悪いという雰囲気は全くない」。今後、与田竜がどうやって貧打を解消し巻き返していくのか注目される。

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