新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は15日、県内の最大確保病床数が1555床から1790床に拡充したことを明らかにした。同日の対策本部会議で報告した。
県は感染拡大の「第3波」で患者が急増した際に病床確保が増加ペースに追い付かなかった教訓を生かし、感染状況に応じた病床確保計画を見直した。
即応病床数を5段階のフェーズに分け、フェーズ別の確保病床数に関する協定を県内の76病院と締結。その結果、1月時点で1555床(重症190床、軽症・中等症1365床)だった最大確保病床数が1790床(同199床、同1591床)に増加した。
阿南英明・医療危機対策統括官は「病床利用率が85%になると一般的に入院調整が難しくなるが、その範囲内で第3波の最大入院者数の1.5倍程度まで受け入れられる。足腰の強さができた」と話している。