小崎登明さん死去 被爆修道士 コルベ神父語り部

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小崎登明さん

 長崎で被爆し長年語り部活動を続けたカトリックの修道士、小崎登明(おざき・とうめい、本名・田川幸一=たがわ・こういち)氏が15日午後6時48分、膵臓(すいぞう)がんのため長崎市の聖フランシスコ病院で死去した。93歳。長崎市出身。葬儀・告別式の日程などは未定。
 17歳の時、爆心地から2.3キロの三菱兵器住吉トンネル工場で、航空機魚雷の部品を製造中に被爆。負傷者の救出や親戚の遺体処理などに当たった。唯一の肉親だった母は行方不明となり、孤児として長崎市の聖母の騎士修道院に身を寄せた。
 ポーランド出身で同修道院設立者の故コルベ神父が帰国後の1941年、ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺の場となったアウシュビッツ強制収容所で、死刑宣告の男性の身代わりとなったことを知り感銘を受け、現地を訪ねたり生存者と交流したりした。
 94年から2007年まで長崎平和推進協会継承部会に所属するなど長年、コルベ神父の功績や自身の被爆体験を語り、09年からは日々の出来事や人生の思いをブログでも発信し続けた。18年に日本人2人目となるポーランドの外務大臣名誉勲章「ベネ・メリト」を受章した。