【大相撲】御嶽海が東洋大の後輩・萩野公介にエール「五輪で金メダルを取って」

若い衆の稽古を見守る御嶽海

大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)を控えた16日、小結御嶽海(28=出羽海)が墨田区の部屋で調整。四股、すり足などの基礎運動のほか、若い衆に胸を出して汗を流した。

競泳の東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権では、東洋大の2学年後輩にあたる萩野公介(26=ブリヂストン)が男子200メートル個人メドレーと、800メートルリレーで代表切符を勝ち取った。学生時代から交流があり、卒業後も会食をする間柄。御嶽海は「大会当日の夜に電話して出なかったけれど(萩野から)折り返しでかかってきた。『0秒02差の僅差でも五輪に出られることになって良かったな。頑張って』と伝えた」と直接激励したことを明かした。

萩野は大会前に御嶽海の故郷の長野県内で合宿を行い、5月にも再び訪れる予定。御嶽海は萩野に食材を差し入れることを約束したという。

御嶽海は五輪の大舞台に立つ後輩へ向けて「(萩野が)休養している時期には『プロの道を選んだ者の責任として、遠回りをしたとしても、やり続けることが大事』と助言した。水泳から距離を置いて、分かったこともあったんだと思う。種目を絞って出場したことが良かった。苦しい時期があるのはセンス、能力があるからこそ。五輪で金メダルを取って、自分に大きな刺激を与えてくれることを楽しみにしている」とエールを送った。

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