「Nomon長崎」など宿泊・温浴施設40人入社 5月10日開業「地元と成長を」

入社式で紹介される新入社員=長崎市、オーシャンリゾートNomon長崎

 長崎市野母町に5月10日にオープンする宿泊施設「オーシャンリゾートNomon長崎」と温浴施設「天然炭酸温泉のもん湯」の入社式が16日、現地であった。新スタッフは計40人。このうち17人は前身の団体から再雇用した。
 両施設は、旧西彼野母崎町が2001年に「野母崎海の健康村」として開業。05年の市町合併で市に所有が移り、15年に「野母崎炭酸温泉Alega(アレガ)軍艦島」と名称変更した。しかし利用が低迷。市は民間売却を目指したが難航し、20年7月に宿泊業の大成不動産システム(同市)が土地建物を無償で譲り受け改装した。
 両施設の敷地は約1万2700平方メートル。建物は鉄筋3階建て(地下1階)約4300平方メートル。客室は17室のうち15室を洋間に改装し、全室から軍艦島を望める。隣接する温浴施設は日帰り客も利用できる。
 新スタッフは同市南部在住者を中心とする18~72歳。入社式で大成不動産システムの星山信一社長は「新型コロナウイルス禍で荒波の中のスタートになるが、開業メンバーはホテルにとって特別。地元とともに成長していこう」とあいさつ。社員を代表しフロント担当の本村宜弘さん(38)が「ここで働くことを誇りに思える施設にしていく」と決意を述べた。
 従業員は今後、新型コロナ対策を踏まえた研修を重ねる。中島みちる総支配人(48)は取材に「お客様が安心して過ごせるよう感染対策をしっかりしていきたい」と話した。


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