田中将大復帰初登板で今季1号弾! 日本ハム・中田翔 154キロ直球を打ち砕く

日本ハム・中田の豪快なスイングに楽天・田中将の表情がゆがむ

日本ハム・中田翔内野手(31)が、日本球界復帰初戦となった楽天・田中将大投手(32)のストレートを打ち砕いた。

田中将にとって、8年ぶりの復帰登板マウンド。東京ドームに集まった両チームファンの拍手に送られクリムゾンレッドの背番号18が1回裏のマウンドに上がった。

西川、渡辺を危なげなく三振、遊ゴロに仕留め二死から3番・近藤にはストレートの四球。ここで2月20日の練習試合(沖縄・金武)で外角スライダーを左翼へ3ランとされている相手主砲の中田を迎えた。

外角スライダー、高めストレートを空振り、ファールさせ簡単に中田を追い込んだ田中将だったが、カウント1ー2からの5球目、ここまでの最速となる外角高め154キロのストレートをとらえられた瞬間、東京ドームの静寂は一気に大歓声に包まれた。

中田が完璧にとらえた打球は、打った瞬間にそれと分かる放物線を描き左中間最深部に飛び込む先制の今季1号2ランとなった。

ここまで打率1割8分6厘と苦しんできた男の手荒い田中将への〝復帰歓迎弾〟だった。

中田は「久しぶりの感触でした。なかなか状態が上がっていない中、自分自身にとっても、チームにとっても大きな1本でした。これをきっかけに状態を上げていきたい」とこの一発の感触を噛みしめていた。

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