【東京女子】伊藤麻希 プリンセス王座初戴冠を逃すも「絶望とか感じてない。明るい未来しか見えない」

伊藤麻希(左)にエルボーする辰巳リカ

あと一歩が届かなかった。東京女子プロレスの伊藤麻希(25)が17日の後楽園ホール大会でプリンセス・オブ・プリンセス王者の辰巳リカに挑戦するも惜敗。同王座初戴冠のチャンスを逃した。

ベルト取りに燃える伊藤は序盤から猛攻を仕掛けた。場外での鉄柵攻撃から、マットをはがした床へ叩きつけ、笑みを浮かべながら逆エビ固めで締め上げる。

だが王者のヒップアタック3連打から劣勢に。右ヒザへのドラゴンスクリュー、足4の字固めにつかまり苦悶の表情を浮かべた。終盤は持ち味の石頭を最大限に利用して反撃し、フライングビッグヘッド(ダイビングヘッドバット)で追い込む場面もつくったが、最後は王者のミサイルヒップ(ダイビングヒップアタック)を食らい無念の3カウントを聞いた。

試合後はサバサバした表情で「今日は負けたけど、明日やれば違うと思う。完全に負けたとは思ってないし、伊藤の自信はへし折られてない。絶望とか感じてないし、明るい未来しかない」と強調した。

先日は米AEWに電撃参戦し、海外での注目度が急上昇。当初は賛否の割合が半々だったが、次第に7割以上の支持を得るようになった。だからこそ試合に負けたことだけでなく「後楽園を埋められなかったのが自分的に悔しい。集客力だったりつけないといけないから、いろいろなところで試合をしたい」と改めて感じた。

目標に掲げるのは東京ドーム進出。ここで立ち止まるわけにはいかない。「伊藤はまだまだ強くなって、お隣の東京ドームに皆さんを連れていきますよ。みんなの力を借りるけど、伊藤が引っ張っていきたい。また一から自分を見直します」と誓った。

なおV2に成功した辰巳はエースの山下実優(26)を次期挑戦に指名。5月4日後楽園大会でのV3戦が決定した。

© 株式会社東京スポーツ新聞社