「シューイチ」放送500回! 中山秀征「中丸くんは自分の言葉で話している。でも時々話を聞いていない(笑)」、中丸雄一「ヒデさんの優しさと気遣いを感じています」

日本テレビ系で放送中の情報番組「シューイチ」(日曜午前7:30)が、4月18日の放送で、2011年4月の放送スタートから500回目を迎え、番組MCの中山秀征と、4月から新MCとして番組に加入した徳島えりかアナウンサーが囲み取材に出席。また、レギュラー出演者の中丸雄一(KAT-TUN)からはコメントが寄せられた。

「番組スタートから10年が経ち、1年、3年、5年と積み重ねてきたことが500回目の放送につながり、うれしく思っている」と笑顔を見せる中山。「スタジオの空気感」を大切にしながら放送を続けていると語り、「楽しい話題ばかりじゃないですし、特に今は厳しいニュースもいろいろとありますが、向かう先は『いい番組を作る』という一つであることを忘れないというか。レギュラー陣が連携してそういう空気感を大事にしてきました」とそのスタンスを話した。

新加入の徳島アナは「まだ500分の2しか出演していないので…」と恐縮しながら、「あらためて500回という数字に、積み重ねてきたものの大きさや重さを感じます。これまで通り、日曜日の朝に寄り添っていける番組であるよう、私も皆さんと力を合わせて頑張っていきたいと思います」と気合十分。隣に立つ中山については、「ヒデさん(中山)は、本当に優しくて、今日の放送でもたくさん話を振ってくださいました。私自身はまだ緊張していて、うまく答えられなかったところもあるんですが、とにかくお話を聞き出すのがお上手なので、ゲストの皆さんからもどんどんいろんな話を引き出して、一方向じゃなく、双方向でスタジオがどんどん盛り上がっていくんです。そうすることによって、視聴者の方も参加しているような気持ちになる。それは、私がテレビを見ながら感じていたことだったので、『そこに私も入れてもらえている!』という喜びをまさに感じているところです」と声を弾ませる。

そんな徳島アナに対し、中山は「徳島さんは、一本筋の通っている方という印象があります。先日、桝(太一)アナウンサーがゲストに来てくださった時に言ってましたが、ちょっと控えめなところがあるらしくて。でも、僕はそこが嫌いじゃなくて、その“控えめ”な部分も徳島アナの魅力として、控えめなままで前に出そうと思っています! 僕は徳島さんによく話を振るので、『よく私に振るなあ』と思っているでしょう(笑)。徳島さんはまだ遠慮していて、アナウンサーはあまり意見を言わない方がいいという部分もあると思うんですが、僕はその中でも、少しでも意見を言っていただきたいというタイプ。その方が人間味が出ますから。アナウンス技術が申し分ないのは分かっていますので、それ以外の部分、真面目さであったり、かわいらしさであったり、もしかしたら怖い部分や強さもあるかもしれませんし(笑)、そういう新しい徳島さんの姿を見せられたら面白いと思いますし、11年目からの『シューイチ』が、よりパワーアップするんじゃないかな、と勝手に思っています」と、徳島アナの魅力を引き出していきたいと語った。

番組スタート当初からのレギュラー出演者である中丸に関しては、「もともと朴訥(ぼくとつ)とした青年で、自分をこう見せようとか気負いがない人だと思います。アイドルだし、最初はどこまで突っ込んで話をしていいのか難しい部分もあって。10年前にはまだジャニーズの方がコメンテーターをやるということはなかったですから。でも、例えば同じジャニーズ事務所の方が解散だったり、脱退するというような難しい話題の時でも、中丸くんはすべてご自身の言葉で話しているんです。事務所から何か決まったコメントがあるのかと聞いたら、事務所からも『任せる』と言われていると。それは中丸くんを信用してのことだし、この番組なら正しく伝えてくれるだろうと思ってもらえているということで、それを中丸くんはちゃんと解釈して自分の言葉で話している。だから受け手にも伝わるし、それが中丸くんの魅力であり、『ちゃんと日々を生きている人だな』と思います」と信頼を置いている様子。しかし、時々話を聞いてない時もあるそうで、「話を聞いても『へ? まだやってます?』みたいな時があります(笑)。でも、そこもまた中丸くんの魅力。番組では、自分の言葉をまろやかに話していますが、かなりエッジの効いたことを言っていると思いますよ」と評した。

一方、徳島アナは「(同局の)『Going! Sports&News』でKAT-TUNの亀梨さんとずっとご一緒していて、ライブに足を運ばせていただくことが何度もあったため、私の中での中丸さんは、カッコいいステージ上の印象が最初にありました。でも『シューイチ』のスタジオでの中丸さんは、いい感じに力が抜けて等身大のお兄さんというイメージですが、『まじっすか』のロケでのスタッフさんへの気配りや、一緒にロケをする一般の方への声掛けなどを見ていると、長年やってこられた大先輩だなというのを感じます。優しいコメントの一つを取っても学ぶところが多く、まだ私の目を見てくださってないなというのを感じておりますので、もうちょっと仲良くなりたいなと思っています」と笑った。

続けて中山は、これまでの放送で特に印象的だったことを聞かれ、「『中山のイチバン』というコーナーでいろんな方にお会いしてきましたが、中でも若き日の大谷翔平選手にインタビューできたことが印象的。僕が休憩所にいたら、大谷くんが僕のことを呼びにきてくれたんですよ。ほかにも個人的には、海外ロケの時に、柔らかいメロンパンを食べたら歯が抜けたこと(笑)」と回答。「何度も番組でその映像が使われていますが、難しいニュースもあれば、旬な人の話も伺えて、歯が抜けるような間抜けな一面もあり(笑)、そんな幅の広さも『シューイチ』の魅力です」とアピールした。

「今後ゲストに招きたい人は?」という質問には、「沢田研二さんのお話を聞いてみたいです。ジュリーのお話を聞かないと僕は成仏できません。今回、志村けんさんに代わって映画『キネマの神様』に沢田さんが出演されたじゃないですか。お二人はすごく仲のいい先輩・後輩で、志村さんは沢田さんのことをとても尊敬していたんです。朝から『すみません』で始まりたくなりから、入り時間より早く現場に入ることとか、志村師匠からたくさん聞いていたので、そのお話を沢田さんに伝えたい。それからまた、大谷選手にもお話を聞きたいし、イチロー選手や矢沢永吉さんのお話を伺いたいです」と話した。

徳島アナは「(ゲストを招く生放送のコーナー)『ジューイチ』にヒデさんに出ていただいて、テレビの歴史やヒデさんが先輩から聞いたお話を聞きたいです。ただ、聞き手もヒデさんであってほしくて、今、頭の中でどうしようと思いまして(笑)。私とヒデさんでヒデさんを挟むという夢のシステムができた暁には、『ジューイチ』にゲスト・ヒデさんが実現してほしいなと思います」とコメント。

今後に向けて、中山は「2時間番組でスタートした番組が3時間になったのは、ありがたいこと。その中で、長くなっても薄まらない、3時間どこから見ても楽しいなという番組にしていきたい。難しい問題から、最終的には柔らかく終わるのが番組の魅力だと思う。ニュースにしても、決めつけるのではなくて、どう捉えていくかということを皆さんも一緒に考えられる時間になると思います。面白いことには常にチャレンジして、新しい企画もどんどん出てきますので、やりたいことを提案しながら、まだまだ進化していくのではないかなと思います」と、さらなる番組の長寿化へ向けて意欲を燃やす。

さらに、徳島アナが「3時間の間にたくさんの情報もあって、あらためていろんなことを考えるきっかけにもなりますし、ほかの方とお話をするきっかけにもなると思います。500回の節目ではありますが、ヒデさんは90歳までやるっておっしゃっていたので…」と言うと、中山は「台湾の鳥占いで、僕が90歳までやるっていう札を鳥が引いたんです(笑)。500回がスタートだと思ってこれからもやっていきます」と笑顔を見せた。

そして、番組当初から「シューイチ」ファミリーとして出演する中丸は「毎週やっていると常に実感するわけではないのですが、こういう節目ごとにいろんな方に『放送500回だね』と言っていただけて、長く続けてきたんだなということを感じます」と話し、「個人的に一番楽しくて思い出に残っているのは、海外ロケでしょうか。フロリダの『ディズニー・ワールド・リゾート』に行った時には、そのスケールの大きさに驚きましたし、とても印象に残っています」と振り返る。

その一方で、大変なことについては「(中丸の体験企画)『まじっすか』のロケスケジュールがむちゃくちゃなところ(笑)。短時間で何かを取得しなければならないことがよくあるんですが、それがこれ以上エスカレートしないことを願っています、もう限界です(笑)」と企画の過酷さを訴えた。

10年にわたり共演する中山については「本当に感謝しかありません。番組の柔らかな空気感はヒデさんの人柄から作られているものですし、こんな居心地のいい番組にずっと参加させていただいていることを、ありがたく思っています。生放送ですから時間に限りがあるのですが、ヒデさんはどんな時も、必ず僕にコメントする機会をくださるんです。そのたびにヒデさんの優しさと気遣いを感じています」と感謝を述べ、徳島アナに対しては「10年続いている中に突然参加するのは大変なところがあるだろうと思いますが、あまり気を使わず、ぜひ番組を楽しんでいただけたらと思っています。これからどんどんファミリーになっていくのを楽しみにしています」と期待した。

最後に「『シューイチ』の魅力は、程よくチャレンジングでありながら、でも基本的には変わらない安定感だと考えています。今後もそのバランスを大切にしながら頑張っていけたらと思いますので、視聴者の皆さまにも変わらず、楽しんでご覧いただけたらうれしいです」と視聴者に向けて呼びかけた。

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