巨人・戸郷が6回1失点で2勝目! 原監督との〝菅野超え〟の約束へ再加速

今季2勝目に笑顔を見せる巨人・戸郷

〝菅野超え〟へ、再加速だ。巨人は17日のDeNA戦(横浜)に7―2で快勝し、6連勝を飾った。中でも光ったのは、雨天のマウンドでも集中力を切らさず、6回1失点の好投で2勝目を挙げた戸郷翔征投手(21)だった。

初回にルーキーの牧に同点ソロを浴び、持ち前の負けん気の強さが爆発した。「先制してもらってホームランを打たれたのが悔しかったけど、そこから立ち直れて良かった」。序盤は制球がバラついたが、大城とのコンビで徐々に修正し、自身の暴投も絡んで招いた3回無死二塁のピンチで牧、オースティン、佐野を3者連続三振で切り抜けた。ぬかるんだマウンドにも「気にするところもあったが、気持ちを切らさず、集中して挑めていた」とブレることはなかった。4四球などもあって球数がかさみ、110球に達した6回で降板となったが、終わってみれば連打も許さない8奪三振の内容だった。

奮投した右腕を打線が強力援護。1―1の6回に相手バッテリーのミスから2点を勝ち越すと、香月の2号3ランと吉川の1号ソロで一挙6得点を叩きだし、一気に勝負を決めた。

これで戸郷は原監督との〝約束〟に一歩前進した。3月27日に今季初登板を迎える前に指揮官から「今年は智之を超えようじゃないか」とハッパをかけられた。エース菅野は前日16日に完封で今季初勝利を挙げ、勝ち星では追いつかれた翌日に突き放した格好だ。

「次はもっと長い回を投げられるように完投を視野に入れてやりたい」と息巻く戸郷。絶対エースとホープが静かに散らす火花は、先発投手陣全体に好影響を与えそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社