【体操】〝女王〟村上茉愛 全日本2連覇も五輪を見据え反省「小さなミスも許されない」

全日本選手権で優勝した村上(写真:アフロスポーツ)

体操の東京五輪代表選考会を兼ねた全日本選手権(群馬・高崎アリーナ)は17日、女子個人総合の決勝が行われ、村上茉愛(24=日体クラブ)が合計112・564点で2年連続5度目の優勝。代表入りへ好発進となった。

予選をトップで通過した村上は平均台で落下して12・933点だったが、曲を変更した床など3種目で14点台をマーク。女王の座を譲ることなく「今年初めの試合で優勝したのでよかった」と振り返りつつ「これが五輪本番と考えると出してはいけないミスだった」と反省も忘れなかった。

14点台を狙った平均台は「点数を乗せるということを考えすぎて、狙いに行きすぎている失敗だった」と自己分析。ただ、選考会独特の雰囲気でも「いい緊張感で楽しみながら演技ができた」と表情は明るかった。

今大会の得点を持ちこして行われる5月のNHK杯で3位以内に入れば、代表権を獲得する。村上は「一発勝負になってくるので、小さなミスも許されない。五輪本番を見据え、完ぺきな演技を目指して優勝して代表に入りたい」と力を込めた。

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