田中将大 3163日ぶりの国内黒星 「勝たなくてはいけないゲームだった」

楽天・田中将の復帰登板は悔しいものとなった

実に3163日ぶりの国内黒星となった。楽天・田中将大投手(32)が、17日の日本ハム戦(東京ドーム)に今季初先発を果たした。しかし、5回を2本塁打を含む4安打、3失点で降板。チームもそのまま1―4で敗れ初黒星を喫した。これで田中将の国内連勝記録は「28」でストップ。「あと1勝」に迫っていたNPB通算100勝もおあずけとなった。

右ひらめ筋損傷から二軍調整登板なしの〝ぶっつけ復帰登板〟は残念な黒星スタートとなった。試合後、田中将は「四球、ホームランと点の取られ方もそうですし、味方が点を取ってくれた後にポーンと(本塁打を)打たれてしまったので「、もったいない点の取られ方だったと思う」と、この日の75球を振り返った。

調整登板なしで臨んだマウンド。しかし、田中将は「いろいろと自分の中で修正を重ねながら投球していた。今までのオープン戦と違ってシーズン入れば勝った、負けた、そこが一番重要なので。どういう形であれ(打者を)抑えるのが重要。失点した以降はゼロで抑えられたのは良かったが、ゲームを通して後半のような投球ができればと思う」と一切の言い訳を排除した。

次回登板に向け、一番の修正点は2被弾を喫したストレートの精度。田中将は「これからまたしっかりと投球を見返して、どういう部分にアプローチしていけば良くなるのかを踏まえて次の登板に向けてやっていければいい」としながら、こう続けた。

「もちろん、この負けはもう過ぎたことなので。自分にとっては前に進んでいくためのものは『試合でこれだけ投げられた』という事実はある。ただ先々を見据えてということではなくて、勝たなくてはいけないゲームだったと思うのでそこに関しては残念ですね」

状況はどうであれ「チームが負けた」という敗戦の責任を重く受け止めていた。

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