巨人・香月一也内野手(25)が17日のDeNA戦(横浜)でダメ押しとなる豪快な2号3ランを放った。
降りしきる雨を切り裂き、高々と舞い上がった打球は右翼スタンドに着弾した。相手のミスで2点を勝ち越し、なおも二死一、三塁で上茶谷が投じた初球を血まなこになって振り抜いた。本人は「打ったのは真っすぐですかね。覚えていません」と何を打ったのか記憶から飛んでしまったほど、一心不乱に143キロの直球に食らいついた。その直後には「もうガムシャラですから。ガムシャラです。もう本当ガムシャラ」と「ガムシャラ」を連呼した。
香月は丸や中島、ウィーラーら4選手に新型コロナの陽性判定が受けたことで4日に緊急招へい。ただ、その4人もすでに再始動し、テームズやスモークの新外国人選手たちの一軍昇格も間近となっている。一瞬でも隙をみせれば、いつふるい落とされるか分からない危機感が「ガムシャラ」発言につながっている。
「外国人の選手もそうですけど、コロナでチームに入れ替えがあって。僕にとってはチャンスだったので、チャンスをつかむというのをガムシャラにやって…。結果をだし続けたいです」。
原監督も香月の一発を「あれは非常にダメ押し的な大きな本塁打だった」とたたえた。〝ガムシャラ男〟は、果たしてこのまま生き残れるのか。決死のアピールは続く。