【フィギュア】坂本花織が「マトリックス」で自己ベスト 両手を突き上げ「本能のままにやった」

納得の演技ができた(代表撮影)

フィギュアスケートの世界国別対抗戦(丸善インテックアリーナ大阪)の女子フリーが17日に行われ、坂本花織(21=シスメックス)が150・29点の自己ベストをマークし2位でフィニッシュした。

最後の最後に喜びが爆発した。昨季から演じてきたフリー「マトリックス」は激しい動きのプログラム。大きなミスなく滑り終えると、両手を突き上げて笑った。演技後に喜怒哀楽を出すにはお決まりだが、この日はいつにも増して感情が表に出た。

試合後、2年に渡って演じたプログラムについて「正直、去年の1年はこのフリーはホンマにきついから変えたいと思っていたんですけど、やっぱり先生と相談して完成形をやってから変えようってことになって。その決断が…最初はすごい苦しかったんですけど、それが正しかったなって本当に思って」と苦しい時期を振り返りつつ「最後にやっぱり笑顔で終わりたいと思って、コンディションとかもぶっ壊しみたいな状態。本能のままにやったという感じです」と満面の笑みを浮かべた。

北京五輪が控える来季は4回転ジャンプにも挑戦する。今大会は大技がない状況で150点を超えた。それだけに「本当に来シーズン、4回転を入れたらどれだけ(点が)上がるかなってワクワクする。五輪シーズンなので攻めて攻めて攻めまくりたいなと思ってます!」と早くも腕をぶしている。

なお、女子フリーの1位は160・58点のアンナ・シェルバコワ(17=ロシア)、紀平梨花(18=トヨタ自動車)は132・39点で5位。また、6か国のチーム戦で争われる今大会、優勝はロシア、日本は3位に終わった。

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