武尊が“負けたら引退”を掲げる理由「言い方は悪いですけど、命の取り合い」

覚悟を語った武尊

立ち技格闘技「K―1」のエース・武尊(29)が17日、TOKYO FMのラジオ番組「JAPAN MOVE UP」に出演し、改めて「負けたら引退」の覚悟で今後の格闘家人生を歩むことを明言した。

KO勝利を飾った3月28日のレオナ・ペタス(28)戦を「プレッシャーも今までで一番あった。1回でも負けたら引退すると決めているので。1年間のブランクがあって、ケガがあって、復帰戦でタイトルマッチ。次の試合というのもみんなに期待されているプレッシャーがあって、会場にも那須川天心選手が来てくれていたので」と振り返った。

今夏前の対戦実現が濃厚視される那須川は会場の日本武道館を訪れ、リングサイドで観戦した。武尊は「会場に来るのは知っていたのでなるべく意識しないようにした。入場の時に姿が見えて一瞬考えましたけど、今は試合に集中しようと思って。試合中は全然気にならなかったです」と語った。

また「負けたら引退」と明言することについては「格闘技はスポーツではあるけど、言い方は悪いですけど命の取り合いくらいの感覚で臨んでいる。1回でも負けたら格闘家としての命がなくなると思ってやっている分、一戦一戦負けられない。だからこそ勝ち続けていると思っている」と説明した。

今後については「格闘技界を他のスポーツやエンターテインメントに負けないものにしたい。昔のK―1は視聴率40%超えとか、世界中の人が注目する格闘技界だった。そのために盛り上げる試合がしたい」ときっぱり。まずは那須川との頂上決戦の行方が注目だ。

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