最新「仮想現実」の技術が集結 コロナ禍で需要が拡大

新型コロナウイルスの影響で今、VRなど仮想現実の需要が高まっています。こうした最先端の技術を集めた展示会が東京・江東区で開かれています。

東京ビッグサイトで開かれたのは、仮想現実などの最新技術が集結した「XR総合展」です。XRとは、VR=仮想現実や、AR=拡張現実などの総称で、この展示会では最先端の技術が体験できます。ARの技術を使った「ミストディスプレイ」は、細かい霧に映像を投影して楽しむことができ、イベント会場や美術館などで活用されています。また、外出しなくてもまるで外で運動しているような体験ができるフィットネスサービス「vFit」はゴーグルなしで仮想現実を体験できるというもので、ブースで仕切られていて密集や密着といった問題も解消できることから、フィットネスクラブからの問い合わせが増えているということです。さらに、コロナ禍で利用者が増えたリモート会議への対応では、資料や画像が現実の世界にホログラムとして表示される最新の技術が展示されています。ここでは自分自身のキャラクターを使って会議に参加することもできます。

今、「外出できない」という問題を解消できることから、こうした最新技術=XRの需要が高まっています。事務局の岡部憲士さんは「調査によると、2025年には市場が1兆2000億円に急拡大するといわれている。技術も非常に革新しているし、XRで見ることができるコンテンツも非常に多様になってきている」と話し、家庭や会社での活用のほか、今後は医療や災害対策の現場での活躍も期待されるとしています。

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