変異株が急拡大、2カ月ぶりに700人超に… 小池都知事が危機感「東京に来ないで」

東京都内では4月15日、新型コロナウイルスの感染者が新たに729人確認されました。前日から急増していて、変異株への対策が急務となっています。東京都の小池知事は変異株の急拡大を抑えるため、東京都以外に住む人に「東京に来ないで」と呼び掛けるなど、外出自粛の徹底を訴えました。

この日、都内で確認された新たな感染者は729人で、3月の緊急事態宣言の解除後、これまで最多だった500人台を大きく上回りました。700人を超えるのは2月4日以来のことです。この状況に対し、小池知事は「N501Yは"新型”新型コロナウイルスと考えていい。今の重点措置の期間に協力を賜ることが2週間後の数字に反映される。皆さんの自分の行動が結果的に感染拡大につながってしまうのではないか。人ごとではなく自分事として、あすの出勤についても考えていただきたい」と警戒感をあらわにしました。

都庁で行われた感染状況を分析する会議では、感染力がより強い変異株による爆発的な感染拡大を専門家が危惧しました。また、人と人の接触を3割減らした場合、従来のウイルスであれば感染は減少傾向になりますが、変異株の場合は感染力が強く、拡大してしまうことが説明されました。専門家の指摘を受け、小池知事が都民に呼び掛けたのは「さらなる外出自粛の徹底」です。企業には出勤者を3割以下に抑えるよう求め、普段の買い物は3日に1回程度に減らすことなど、外出の自粛を強く訴えました。

また、東京都以外に住む人に対しては「通勤を含め、都外にお住まいの方は、エッセンシャルワーカー以外の方は可能な限り東京には来ないでいただきたい。事業者の皆さんにはその分、とことんテレワークをお願いしたい。人流の徹底した抑制をお願いします」と呼び掛けました。

© TOKYO MX