UEFAが欧州スーパーリーグ構想に反発 レアルなど参戦クラブに“報復”か

UEFAは欧州スーパーリーグ構想に反対(ロイター)

欧州サッカー連盟(UEFA)は18日、イングランド、スペイン、イタリアの各連盟と各リーグとの共同声明を公式サイトで発表し、欧州スーパーリーグ構想に猛反発した。

欧州スーパーリーグ構想は欧州チャンピオンズリーグ(CL)に対抗する新リーグとして計画されているもので、英「BBC」など各メディアによると、スペイン1部レアル・マドリードやバルセロナをはじめ、イングランド・プレミアリーグのリバプールなど6クラブ、イタリア1部ユベントス、ACミラン、インテルなどのビッグクラブが支持しているという。

UEFAは「もしこのような事態が発生した場合、UEFA、FA(イングランド協会)、RFFE(スペイン連盟)、FIGC(イタリア連盟)、イングランド・プレミアリーグ、スペインリーグ、イタリアリーグ、さらにはFIFA(国際サッカー連盟)とすべての加盟団体が一致団結し、少数のクラブの利己主義に基づいたプロジェクトを阻止するため、努力を続けていくことを改めて表明したい」との声明を発表した。

現時点でフランス1部パリ・サンジェルマンやドイツ1部バイエルン・ミュンヘンは否定的とあって、UEFAは「フランスとドイツのクラブがこの構想にサインすることを拒否したことに感謝する」とした上で「すでにFIFAと6つの連盟が発表しているように当該クラブは国内、欧州、世界の大会への出場が禁止され、所属選手は代表チームへの出場機会を失う可能性がある」と厳しい処分を科すことを警告した。

UEFAはスーパーリーグ構想に対抗するため2024年から現行の32チームから36チームとするCLの新方式導入を検討中。1次リーグを6試合から10試合に増やすことで各クラブの収入を増やそうとしているが、今後の欧州ビッグクラブの動向が注目だ。

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