韓国で詐欺師8,000人超を検挙...ネット・電話金融詐欺が増加

韓国警察が、サイバー詐欺やスマートフォンを使ったボイスフィッシング詐欺(電話金融詐欺)などの経済犯罪への取り締まりが強化されていることが分かった。警察庁国捜査本部は2月から3月までの2ヶ月かけて「詐欺犯罪特別取り締まり」を行った結果、詐欺師8,076人を検挙し、このうち670人を拘束したと18日明らかにした。

被疑者を犯罪種類別にみると、サイバー詐欺と電話金融詐欺が圧倒的に多い。 △サイバー詐欺3,882人(190人拘束)△電話金融詐欺(ボイスフィッシング)3,179人(472人拘束)△保険詐欺944人(5人拘束)△家賃詐欺47人(1人拘束)△就業詐欺24人(2人拘束)の順である。

主な検挙事例を見ると、京畿南部警察庁は、携帯電話にマルウェアをインストールした後に被害者の淫乱映像を流布すると脅迫して511人から22億ウォン(約2億円)を奪った詐欺チーム(モムケムフィッシング)組織員45人を検挙し、このうち21人を拘束した。

警察は、対面詐取型ボイスフィッシングを集中的に取り締まっている。対面詐取型ボイスフィッシングとは、電話を通した詐欺師の嘘に騙され、被害者に現金を直接入手させた後に、被害者を直接会い、預金保護、既存のローンの支払いなど、様々な名目で現金を直接だまし奪う手法である。

警察庁によると、ソウル江北警察署は、捜査機関を詐称して被害者たちに会い、11億4,000万ウォン(約1億円)を騙し取った組織員10人を検挙し、このうち7人を拘束した。

警察によると、過去1〜3月に約163億ウォン(約16億円)を没収・追徴保全したとのこと。

(参考記事:「韓国警察、中国拠点の詐欺組織を検挙…ボイスフィッシングで1.7兆円詐取」)
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(参考記事:「韓国のボイスフィッシングは日本の「オレオレ詐欺」よりヤバい…昨年733億円の被害」)

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