フィリップ殿下の葬儀を終え、米ロサンゼルスに向けて、19日にはロンドンをたつと伝えられていたヘンリー王子が一転し、21日に95歳の誕生日を迎える祖母エリザベス女王のため、出発を遅らせる可能性が出てきたと英紙デーリー・メール(電子版)が19日報じた。
同紙は、ヘンリー王子が殿下の葬儀後、兄ウィリアム王子と和解に向け、2時間にわたり話し合い、その後、兄弟2人で父チャールズ皇太子と会談したとする王室関係者の話を伝えた。
兄弟関係がどの程度改善されたかについては不明だが、王配を失ったエリザベス女王を家族で支え、誕生日はヘンリー王子も女王に寄り添うことを決めたのではないかと同紙は推測した。
ヘンリー王子が父や兄と長時間の会話をしたのは昨年の王室離脱から初めてで、特に妻メーガン妃と米司会者オプラ・ウィンフリーとの独占インタビューが放送されてからは、王室の家族との関係は険悪だったとされる。
そんな中、フィリップ殿下の葬儀に参列したヘンリー王子は礼拝を終えて聖ジョージ礼拝堂を出てきた際、ウィリアム王子&キャサリン妃と言葉を交わす姿がみられた。
同紙によると、王子兄弟は7月1日、ケンジントン宮殿で行われる故ダイアナ妃の生誕60年を記念する新たな銅像の除幕式で再び顔を合わす機会があると指摘。
王室関係者は「予断は許さないが、まさにフィリップ殿下が願っておられた(和解のための)最初のステップであることは間違いない」と語った。