61人のリモート合唱団がハーモニー ミューザ川崎が動画

完成した「世界中から こんにちは そして ありがとう」のリモート合唱動画

 ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市幸区)は「リモート合唱団」が歌声を重ねる動画を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開した。「世界中から こんにちは そして ありがとう」と題した曲で、男女61人がハーモニーを響かせている。

 約6分の動画は、市立西中原中学校(中原区)の合唱部員をはじめ、振り付けを交えて歌う女児、ぬいぐるみを手に歌う女性らが出演。日英仏など世界の21言語で「こんにちは」「ありがとう」を歌う場面では、13の動画を合わせたマルチ画面に歌声を重ねた。

 作曲家菅野由弘さんが作詞・作曲、川崎出身のピアニスト小川典子さんが演奏。等々力陸上競技場(同区)での東京五輪聖火リレー出発式などで披露予定だったが、コロナ禍で中止となり、リモート合唱に変更、2月末まで動画を募った。

 ホール事業企画課係長の前田明子さん(45)は「皆さんが楽しそうに歌う姿を見て感動した。対面で会うことが難しい中でもあきらめず、いつか出会える希望を持って歌っていきたい」。ホールは新たなリモート合唱団の募集も検討している。

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