大谷にライバル出現? Wソックスの新星・メルセデス捕手が登板

本塁打を放つ大谷の“ライバル”メルセデス(ロイター=USA TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)に二刀流ライバル出現か!? ボストンのフェンウェイ・パークで19日(日本時間20日)に行われたレッドソックス―ホワイトソックス戦の7回、野球ファンが騒然となった。レッドソックスが10―4とリードした場面で「6番・DH」で出場していたホワイトソックスの新星イェルメン・メルセデス捕手(28)がマウンドに上がったのだ。打者7人に32球投げ、3安打2四球で1失点。MAXは87マイル(約140キロ)だった。

大差が付いた展開で野手を登板させるのはメジャーでは珍しいことではないが、MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者は自身のツイッターではメルセデスの登板を速報した。

昨年8月2日にメジャーデビューし、1試合で降格したが、今季は開幕初打席から8打数8安打とメジャー記録を更新。その勢いは止まらず19日現在、57打数23安打、打率4割4厘はア・リーグトップだ。4本塁打、12打点マークしている。マイナーでは主に捕手と一塁手を務めたが、昨年のメジャーデビュー以降の16試合は全てDHでの出場だ。

試合は11―4でレッドソックスが勝ったが、ホワイトソックスのラルーサ監督は次戦のインディアンス戦に救援陣を温存するためと説明。「力みすぎてケガするなよって言ったんだけど、十分な出来だったよね」と満足そうな表情で説明した。8回にも内野手のメンディックをマウンドに送っている。

メルセデスはオンライン会見で「独立リーグで数回投球したことがあって、結構良かったから、気楽に投げられた。楽しかったよ」とコメント。今回はMAX87マイルだったが「今日は(ケガをしないように)軽めに力みすぎずに投げたけど、強く投げれば93~94マイル(約150~151キロ)は出せると思う」と自信を見せた。

米大リーグ公式サイトは新たな〝二刀流〟の登場に「どうだ大谷翔平、悔しいだろう」とあおった。ちなみに4日(同5日)に初対戦して投手・大谷はメルセデスから2打席連続空振り三振を奪っている。

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