本田ルーカス剛史「見たいと思ってもらえるスケーターに」 充実のシーズンに思い

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練習でジャンプを決める本田ルーカス剛史(宇治市・木下アカデミー京都アイスアリーナ)

 フィギュアスケート男子の本田ルーカス剛史にとって、2020~21年は自信を得たシーズンとなった。けがとも向き合い、20年11月の全日本ジュニア選手権男子を初制覇。綾羽高を卒業して今春から同大に進学し、「見たいと思ってもらえるスケーターに」との思いを抱き、日本のトップを目指す。

 高いスケーティング技術と表現力が持ち味で、同選手権ではショートプログラム(SP)で演技構成点を伸ばして首位につけ、優勝を果たした。新型コロナウイルスの影響で、国内に滞在する選手のみで行われたグランプリシリーズのNHK杯も3位に食い込んだ。シーズンを通して股関節の痛みがあり、「調整不足だった」というシニアの全日本選手権は13位。それでも、「多くの試合に出られて、うれしい意味で忙しかった」と振り返る。

 日系ブラジル人の家系で大阪に生まれ、兵庫県尼崎市育ち。家族に経験者はおらず、リンクに遊びに行ったことをきっかけに、小学2年で競技を始めた。中学3年から当時のコーチの拠点だった滋賀県立アイスアリーナに通った。綾羽高の通信制で学び、昨年4月、浜田美栄コーチ率いる木下スケートアカデミー(宇治市)に入った。

 3月の世界選手権で日本勢トップとなる2位に入った一学年下の鍵山優真(星槎国際高横浜)らは、高得点の鍵となる4回転ジャンプを武器とし、同世代は群雄割拠。本田は今季の試合では挑戦しなかったが、練習ではトーループを主に4回転3種類に挑む。「まだあまり回りきれていない。トリプルアクセル(3回転半)もプログラム後半に跳べるように安定させたい」と課題を意識する。

 オフシーズンに入り、フリーの新プログラムにも取り組む予定だ。「五輪出場を目標に課題をクリアしたい。ジャンプだけでなく、演技や表現の面でも『見たい』と思ってもらえるようなスケーターに」と成長を誓う。

 ほんだ・るーかす・つよし  2002年、大阪府生まれ。兵庫県尼崎市の塚口中から綾羽高に進んだ。20年は全日本ジュニア選手権で優勝、グランプリシリーズのNHK杯3位。全日本選手権は13位。