「上司の説得は都が手伝います」も窓口なし! 小池都知事の〝思いつき〟末期症状

都の職員が振り回されている

小池百合子東京都知事(68)に“スタンドプレー疑惑”が浮上している。

小池氏は18日にツイッターで感染拡大する新型コロナウイルスについてこうつぶやいていた。

「いわゆる第4波は手強い相手。人流の徹底抑制に、エッセンシャルワーカー等以外は東京にはおこしにならないで。上司の説得は都が手伝います」

エッセンシャルワーカーとは人間が生活するのに必要なライフラインの維持のために働く人たちのこと。警察や消防、医療従事者などが含まれる。それらの人々が通勤で東京にやって来るのはいいが、当てはまらない人たちはテレワークをしてほしいという呼びかけだ。

注目は「上司の説得は都が手伝います」の部分。都内の会社に「来なさい」と指示する上司がいたら、東京都から何かを言ってくれるという。このツイートには「上司を説得って、またお決まりの思い付きですね」「この一言で都の職員は月曜日(19日)から大混乱だろ」「相談窓口はどこですか?」「上司の説得の為の条例は、何か作ったのでしょうか?」と懐疑的な意見が多く寄せられていた。

確かに説得を担当する部署や窓口が不明だ。というわけで都報道課に聞いてみた。報道課担当者は「知事個人のツイッターアカウントなので都は内容に関与しておりません」と無関係を主張。ちょっと待ってほしい。確かに小池氏個人のアカウントだが、「都が手伝います」と書いてある以上、東京都としての話ではないか。そう問うと「すいません、よろしくお願いします」。窓口はないというわけだ。

ただの思い付きなのか、これから現場に指示を出すのか、それとも指示は出したが報道課まで伝わっていないのか。いずれにせよツイートは拡散されており、「上司を説得してください!」との依頼も舞い込むはずだ。コロナ対策にただでさえ忙しい現場の都職員たちが疲弊する姿が目に浮かぶ。

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