DRONE FUND、エイトノットへ3号ファンド出資実行

EVロボティックボートのイメージ画像(画像提供:エイトノット)

DRONE FUNDは、自律航行技術を用いたEVロボティックボートで水上オンデマンド交通の実現を目指す株式会社エイトノットへ、3号ファンドからの出資を実行した。

エイトノットは、ロボティクスとAIによって、小型船舶を中心とした水上モビリティの自律化を目指すスタートアップで、ラグジュアリーボートの開発・製造を行う株式会社Marine Xからのカーブアウトにより、2021年3月に創業した。将来的には物の輸送や、人の移動を担うことを目指しているという。

漁業や海洋調査、海洋インフラ整備、そして海上交通などの分野では、労働力不足が深刻な問題となっている。また気候変動対策の観点から、自動車などで行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換する「モーダルシフト」の機運も高まっている。

そのような背景からロボティクス技術の分野では、ASV(小型無人ボート)やAUV(自立型無人潜水機)、ROV(遠隔操作型無人潜水機)が注目を集めている。2020年11月には、国土交通省が「海における次世代モビリティに関する官民協議会」を発足するなど、海洋ロボティクスおよび海洋モビリティは、最新のイノベーション市場のひとつとなっている。

DRONE FUNDは、これらのマクロ環境の動向、およびエイトノットの自律航行技術とその発展可能性を高く評価し、今回の投資を決定した。DRONE FUND公共政策部門によるサポートなども通じて、エイトノットの成長に貢献していくという。

DRONE FUNDは、これまでに水中ドローン(ROV)を開発する国内メーカーへの出資を実行するなど、空のテクノロジーに限らず、自律航行あるいは遠隔操縦の可能なロボティクスの全般を「ドローン」と捉え、投資活動を展開している。水上ドローン、水上モビリティ関係のスタートアップへの投資実行は、今回が初めてだとしている。

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