フェスといえば「ロックフェス」などの音楽フェス、「オクトーバーフェスト」や「ビアフェス」などのグルメフェスを思い浮かべますよね。
しかし、福井県鯖江市では、ちょっと変わったフェスが行われているのをご存知でしょうか?
今年は7/17、18に行われるというそのフェス。
この記事は、2018年6月に開催された際のイベントレポートとなっています。
めがねのまちの一大イベント『めがねフェス』
やってきたのは、福井県鯖江市のとあるミュージアム。
普段は車が停められているだけの静かな駐車場は、多くの人で賑わっていました。
会場には、こんな看板が!
もうお分かりですよね?
そう、鯖江市で行われている変わったフェスというのは『めがねフェス』のこと!
福井県は日本のめがねフレームシェア9割以上を誇るめがねの一大産地。
中でも鯖江周辺は国内の約9割、世界の約2割のめがねフレームを生産する、正真正銘のめがねの聖地です。
2017年春からは、市役所が「めがねのまちさばえ」という名前を前面に打ち出して、街のいたるところにめがねのデザインを取り入れるなどしているめがね推しのまち、鯖江市。
今回訪れたとあるミュージアムというのも、めがねの博物館、体験施設、めがねショップが一緒になった『めがねミュージアム』のこと。
今回は、めがねミュージアムと鯖江市文化センター駐車場周辺で行われた『めがねフェス2018』の詳細レポートを、めがね歴約10年の筆者がお届けします!
『めがねフェス2018』に行ってきました!
6月9〜10日の2日間に渡って開催された『めがねフェス2018』。
会場に到着したのは朝9時半頃。
周辺は通行止めとなり、すでに会場は多くのお客さんで賑わっていました。
めがねミュージアム側には、カラフルなめがねオーナメントが!
こちらも文化センター側同様に盛り上がっていました。
会場には、めがねでスーパーボールすくいをする人の姿も。
何から何までめがね!
「めがねの使い方、すげ〜!」
後ろにはめがねフェスのステージがあり、ここでは、つじあやのさんや仮面女子のメンバー、夜に行われるめがねナイトにはJB ORGA BANDなど、錚々たるメンバーが出演して、めがねフェスを盛り上げてくれます。
世界記録を目指せ!『メガネリンピック』
さらに歩いていると、ひときわ盛り上がっているブースを発見しました。
その名も『メガネリンピック』!
ここで行われるのは『めが盛り』という競技。
やり方はとっても簡単!
めがねをひたすらかける。ただそれだけです。
しかし、めが盛りは毎年熾烈な戦いが行われる熱い競技でもあり、毎年、「我こそは!」というめがね好きの猛者たちが全国から集まります。
世界記録は31枚。
今年の優勝者、やまはらひろのりさんの結果は30枚と、あと1歩というところで世界記録に届きませんでした。
来年は僕も参加して、世界記録を目指そうと思います!
めがね展示やPRブース『POP UP GALLERY』
鯖江市内には多くのめがねメーカーがあります。
『POP UP GALLERY』では、それぞれの企業が自社めがねの展示やPRを行っていました。
普段はお目にかかれない職人やデザイナーといった作り手さんから、めがねへのこだわりを直接聞くことができる貴重なブースでした。
「え!?これがめがね!?」と思うような斬新なデザインのものもたくさんありました。
鯖江のめがねフレームにはアセテートが使われることが多いです。
アセテートの原料はなんと綿!
綿を細かくし、酢酸を加えるとアセテートができます。
見た目はプラスチックのようですが、似て非なるもの。
鯖江市内では、アセテートを使ったアクセサリーなどのアイテムがさまざまなメーカーから販売されています。
めがねフェスで見かけたものも、どれもおしゃれで、全部欲しくなってしまいました。
飲食ブースも充実!
さて、この辺りでちょっと喉が渇いたので、BON COFFEEさんのメガネアイスコーヒーをいただきました。
BON COFEEは、福井駅前にあるコーヒー豆・抽出器具の販売、ドリンクのテイクアウトをしているおしゃれな人気店です。
この日はメガネアイスコーヒーの他、メガネホットコーヒー、カフェフラッペのメニューがありました。
スッキリした味わいとキリッとした苦味でとても美味しかったです。
めがねフェス2018限定の、めがねブレンド豆の販売も行われていました。
さらに、別の飲食ブースをのぞいてみると、何やら目を引く看板が!
黒龍酒造の日本酒『九頭龍』の移動販売車です。
大吟醸、純米も美味しそうですが、珍しい日本酒カクテルがあったので『逸品×ジンジャーエール』を注文しました。
大人なジンジャーエールでした!
さっぱりスッキリ〜。
めがねスポーツを楽しむ!『めがね国体』
めがねミュージアムと鯖江市文化センター駐車場の間にある道路は通行止めとなり、『めがね国体』が行われていました。
福井では、2018年9月から『福井しあわせ元気国体・障スポ』が開催。
それを記念して、小さな子供でも楽しめるめがねスポーツが用意されていました。
めがねバスケット(ゴールがめがね)、めがねゴルフ(穴がメガネ〇〇)、メガネハードル(ハードルがめがねの形)などなど、あらゆるスポーツとめがねがコラボしていました。
めがね関連の職種の求人も
会場には、めがね関連の職種の求人に関する展示もありました。
鯖江市のめがね関連企業の6割で人材が不足しており、その合計人数は119人にのぼるとのこと。
めがねに関わる仕事がしたい!と県外から移住してくる方もいるので、めがね好きさんは、「好き」を仕事にしてみては?
めがね供養でお世話になっためがねに感謝!
実はめがねフェスは、ここまでに紹介したイベント要素たっぷりの催し物ばかりのフェスではありません。
めがねを愛し、敬い、尊ぶ全国のめがね愛用者にとっては見逃せない、神聖な儀式も行われているのです。
神主さんや巫女さんの姿があり、何やら物々しい雰囲気です。
何をしているのかというと、これは『めがね供養』の様子なんです。
皆さんは、壊れためがね、使わなくなっためがねをどうしていますか?
今まで愛してきためがねを処分するのは忍びないですよね。
とはいえ、いつまでも手元に置いておくのは…。
めがね供養では、めがねミュージアム横の供養塔で、不要になっためがねを供養する神事が行われます。
めがね供養当日までに、めがねミュージアムに不要になっためがねを持っていけばOK!
遠方の方は配送すれば供養してもらえます。
せっかくなので、長年愛用してきためがねを供養することにしました。
ここにめがねをかけて、供養完了。
「めがねよ、ありがとう。」
めがねフェスは世界一めがね愛に溢れるイベントでした!
はじめてのめがねフェスでしたが、めがねの仕掛けがいっぱいで、工夫が溢れていて、行くだけで楽しかったです。
来ている人は、8割方めがねをかけているんじゃないかと思うくらいに、めがねをかけている人が多かったです。
こんなにもめがね愛に溢れているイベントは、世界中探しても、ここ福井県鯖江市だけではないでしょうか?
初めてめがねミュージアムにも足を踏み入れましたが、鯖江の眼鏡作りの歴史やこだわりが詰まったスポットだと感じました。時間がなく、全て周ることができませんでしたが、とっても楽しそうだったので、また足を運びたいと思います。
めがねミュージアムの詳細はこちら>>入館無料でここまで楽しめる!めがねミュージアムの楽しみ方を徹底解説!
実は、鯖江駅からめがねフェスの会場に行くまでにも、たくさんのめがねと出会いました。
鯖江駅からめがねミュージアムまでの道は『メガネストリート』と呼ばれ、隠れめがねがいたるところにあります。
めがねを探しながら会場を目指すのがとても楽しかったです。
メガネストリートの詳細はこちら>>インスタ映え抜群!メガネストリートで隠れメガネを探せ!
まだめがねフェスに行ったことがない、めがね好きの皆さん。
今年こそはめがねフェスに足を運んでみてください。
イベント日程、公式サイトについては以下でご紹介しています。