大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)を控えた20日、国技館の相撲教習所で合同稽古が行われた。
大関朝乃山(27=高砂)は小結御嶽海(28=出羽海)と15番取って11勝4敗。本場所では通算4勝5敗と分が悪いが、この日は一気に前に出るなど工夫が見られ、稽古後は「(相手は)押し相撲で、相撲も器用。深くではなく浅く取るように意識していけば自分の形にできるし、相手も逃げられない」と意図を説明した。
2年前の夏場所は初優勝を飾った。本人は「優勝したのはまぐれ」と言いつつも「今の番付で優勝してくると違ってくると思う。出場しているからには優勝を目指しているし、一日一番自分の相撲を取りきれば結果が付いてくると思う」と言葉に力を込める。
過ごしやすい季節となったが、新型コロナの感染者が再び増加傾向にあり、朝乃山は「力士も感染してもおかしくない」と気を引き締める。多くのファンが待ち望む大関V、綱取り挑戦へ体を仕上げていくつもりだ。