【柔道】63キロ級代表・田代未来 東京五輪に向け「開催されることを信じて準備」

オンラインで取材に答える田代未来

柔道女子日本代表が京都・龍谷大学で強化合宿を開催。63キロ級でリオ五輪に続く2大会連続代表の田代未来(27=コマツ)が20日、オンライン取材で現在の思いを語った。

代表では久々の全体合宿の初日を迎え「こういう(コロナ禍の)状況で大学などでの出稽古が減ってしまったので、学生との稽古は貴重な時間。大切に過ごしたい」と練習を心待ちにした。

3月のグランドスラム・タシケント大会で優勝し、2週間の隔離期間を経ての参加となるが「隔離が明けてすぐにハードなトレーニングはできないので、少しずつ体と向き合いながら練習量を増やしてきた。ケガもなく思い切って取り組めています」と体調は万全。

今合宿でのテーマは「強みの足技、寝技の徹底強化。投げ切る、決め切るというところ」ときっぱり。最大のライバル、クラリス・アグベニュー(28=フランス)対策については「ちょっとここでは言えない。自分の良さである粘り強さを出せれば」と言うにとどめた。

7日には27歳になり「ちょっと大人になったなって。筋肉痛が2日後に来たりするので」と冗談めかしつつ「身体的にも精神的にも安定しているのかなとは思います」と成長を実感している。

代表勢で唯一の2度目の五輪まで100日を切り「4年前は焦ったり、きついと思うことばかりだったが、今は『出来ることをやろう』と落ち着いてできている。開催されることを信じて、しっかり準備していきたい」と先を見据えた。

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