特殊詐欺 連携して防止 コンビニ店員2人に感謝状 大浦署

感謝状を贈られた野母さん(左)と大渡さん=大浦署

 連携して特殊詐欺被害を防いだとして大浦署は16日、セブン-イレブン長崎栄上店(長崎市為石町)のアルバイト従業員、野母美奈さん(50)と大渡咲さん(34)に署長感謝状を贈った。
 同署と2人によると、3月27日午前10時半ごろ、メモを持参した60代男性が来店。レジにいた野母さんに「3万5千円ほしい」と尋ね、野母さんが電子マネーのことか確認すると男性はよく分かっていない様子。野母さんは詐欺を疑い、隣のレジにいた大渡さんと一緒に男性を説得し、近くの交番に行くよう勧めた。
 同署によると、男性は自宅のパソコンでインターネットを利用中、画面に「個人情報が危険にさらされています」などと警告が出た。男性が表示された番号に電話したところ「セキュリティー対策のサポート料」として3万5千円を要求されたという。
 同署で中島真司署長から感謝状を受け取った野母さんは「詐欺を防げてうれしかった」、大渡さんは「今後も協力していきたい」と話した。

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