出島で県産素材のカレー 和蘭商館跡、メニュー刷新

リニューアルに伴い県産素材のカレーなどを提供する長崎内外倶楽部=長崎市出島町

 長崎市出島町の国指定史跡、出島和蘭商館跡の中にあるレストラン「長崎内外倶楽部」が今月、メニューなどをリニューアルした。県産の野菜や肉を材料にしたカレーなどを提供している。
 市によると、長崎内外倶楽部は1899(明治32)年に外国人と日本人の社交クラブとして発足。1903年にできた建物を68年に市が買い上げ。2000年からレストラン事業を始めた。
 同史跡の指定管理者、出島VOFがレストランの運営を担う。利用には同史跡への入場料が必要となる。
 出島野菜カレー(1400円)など3種を提供。海外から出島を窓口として伝わったとされるトマトやブロッコリーなどを使った。コース料理は予約制で4人以上から受け付ける。
 今後はトルコライスやオムライスなどメニューを増やす方針。担当者は「料理を楽しんでもらうだけでなく、スタッフで食材のルーツを紹介していきたい」としている。同倶楽部(電095.893.8015)。

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