最強タカ左腕の7回投入でワシ狩り成功 モイネロが完璧3人斬り

ソフトバンク・モイネロ

ソフトバンクは20日の楽天との「同率首位対決」を6―4で制して、再び単独首位に立った。今カードは木曜日が試合のない2連戦。空き日を念頭に、投手7人を送り込む小刻みな継投で先勝した。

「キーマン」投入のタイミングが奏功した。昨季から使用する瑛人の大ヒット曲「香水」の登場曲に乗せて、一塁側ブルペンから颯爽とマウンドへ向かったソフトバンクのリバン・モイネロ投手(25)。8回を主戦場にしてきた左腕は、この試合「7回の男」を求められた。

2点リードで迎えた終盤のカギとなるイニング。全幅の信頼を寄せる最強セットアッパーを前倒しで起用した工藤監督は「(楽天は)あそこ(2番・小深田からの打順)が一番チャンスになって点を取っているというところもあったので。そうならないようにするには左も多かったし、右の代打も考えにくかったのでモイネロで行くことにした」と説明。指揮官は「モイネロは今、元気な状態なのでそれができる」とし、相手や試合展開によって今後も臨機応変に「キーマン」を投入する考えを示した。

2番から始まる好打順を注文通りの3者凡退に封じて、相手の息の根を止めたモイネロ。8回は岩崎、9回は守護神・森がいずれもパーフェクトリリーフ。手も足も出ない――。最後はスコア以上の圧倒的な強さを印象づけて、準本拠地・北九州のファンに勝利を届けた。

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