足柄の山を背に波乗り 大井町に人工サーフィン場整備へ 7月オープン目指す

人工的に作り出した波で波乗りができる人工サーフィン場(レスポンスエンジニア提供)

 新型コロナウイルス感染症による宿泊者数の激減で昨年11月に閉館となった「いこいの村あしがら」(神奈川県大井町)を巡り、民間事業者が新たに人工サーフィン場を目玉とした遊興施設を整備する計画であることが20日までに関係者の話で分かった。計画段階を含め全国3例目の人工サーフィン場となり、大磯丘陵に位置する海のない町の新たな観光拠点として、小田真一町長は「話題性もあり地域活性化にかなりのインパクトや夢もある」と期待している。

 いこいの村の経営の移管を受け、新たに参入するのは全国唯一の人工サーフィン場「神戸REYES(レイーズ)」を運営する「レスポンスエンジニア」(兵庫県神戸市)。同社の計画によると、約5.4ヘクタールのいこいの村にオートキャンプ場やバーベキュー場などを新たに整備。2023年4月の宿泊事業再開に先駆け、人工サーフィン場は今年7月のオープンを目指している。サーフィン場は本館南側のテニスコートや野外ステージのエリアに造波装置を備えた約8500平方メートルのプールを整備する。

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