WAHAHA本舗が4年ぶり公演で“禁断新作”投下! 柴田理恵「笑いに差別はないから何でもやる」

左から大久保ノブオ、梅垣義明、柴田理恵、喰始

WAHAHA本舗が4年ぶりとなる全体公演「王と花魁」の全国ツアーを10月28日から行う。過去に2度の終了宣言をしたが、またまた復活! 5月29日のチケット発売を前に、4年ぶり公演へ向け社長兼演出家の喰始(たべ・はじめ=73)、柴田理恵(62)、梅垣義明(61)、大久保ノブオ(53)の4人による“座談会”が実現し「下品じゃない。隠す美学」を熱弁。おバカフェッショナルによる“下ネタの流儀”とは――。

――これまでにも2度終了宣言しています

柴田 終わる終わる詐欺ね(笑い)。

喰 本当に終わらせようと思ったんです。久本(雅美)と柴田が「やってくれなきゃ困る」と。直訴に負けてね。

柴田 だって、ワハハがやる世界は唯一無二なんですよ。こんなくだらない、テーマも意味も何もない、だけど大口を開けて笑える。すべてのストレスを発散できる舞台は他にはないと思う。こういうエンターテインメントはなくしちゃいけないし、私たちはそれをやりたい。裸影絵なんて誰が考え付きます?

喰 男が全裸になるんだけど影絵なのでお客さんに見せてるわけじゃない。

柴田 光源に近づくと影が大きくなるでしょ。ズレると笑わないからそれを真剣にやってる。私は袖から本物を見てゲラゲラ笑ってるんだけど。

喰 立ち上げのときのテーマは三無主義。無内容、無節操、無責任。あとは知らないよって感じで。今のコロナの時代のルールは守りますけど、バカバカしさについてはタブーをつくらない。

――梅垣さんは鼻から豆を飛ばさない

梅垣 飛沫感染対策で絶対にしないです。

喰 そのぶん、梅垣にはやったことがないことをやってもらおうと思ってる。それはお楽しみ。

――柴田さんは裸ネタを怒る側かと

喰 柴田が「今回、裸が少ない。もっと入れて」って言ってくるんだから。

柴田 そこはワハハの持ち味なので(笑い)。

大久保 ラスボス的存在。飲み会で脱ぐ時はいよいよな時です。

柴田 裸になったねぇ。力道山(のマネ)やったり、楽しかったなぁ。

梅垣 舞台で下ネタやりますけど、下ネタにも品格があって下品に絶対ならない自信がある。股間を見せるんじゃなくて隠す美学。

柴田 過激が売りではないんですよ、楽しいが売りなんだから。

喰 差別はイヤだね。笑いでも高尚どうこうじゃなくてね。このステージはいいけどこっちはよくないとか。「その差別の根拠は何ですか」と。本当にスレスレまで自問自答しながらやってる。

柴田 笑いに差別はないから面白いことだったら何でもやる。そういう精神はまったく変わってないですね。変わったといえば年ぐらいですかね(笑い)。

☆しばた・りえ 1959年1月14日生まれ。富山県出身。明治大学卒業後に劇団東京ヴォードヴィルショーに入団。84年に退団し、WAHAHA本舗を喰らと結成。ワハハの看板女優として、テレビや映画でも活躍。

☆うめがき・よしあき 1959年7月12日生まれ。岡山県出身。84年にWAHAHA本舗のオーディションに合格。越路吹雪の「ろくでなし」を歌いながら鼻から豆を飛ばす芸が人気を集める。

☆たべ・はじめ 1947年12月25日生まれ。香川県出身。テレビ番組「ゲバゲバ90分」など放送作家として活躍。84年に私財を投じて佐藤正宏、柴田理恵、久本雅美らとWAHAHA本舗を結成。ワハハの全作品の作・演出を手掛ける。

☆おおくぼ・のぶお 1967年5月3日生まれ。長野県出身。96年にポカスカジャンを結成しWAHAHA本舗に入団。2010年から座長に就任。

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