アップル、新しいiPad Proを発表。画期的なM1チップや12.9インチのLiquid Retina XDRディスプレイを搭載

アップルは、M1チップを搭載したことでパフォーマンスが飛躍的に向上したiPad Proを発表した。新しいiPad Proは2021年4月30日からapple.com/jpで注文可能となり、5月後半にアップルストア直営店で販売開始となる。apple.comで購入した場合の希望小売価格は以下の通り。

  • Wi-Fiモデルが税込94,800円より
  • Wi-Fi + Cellularモデルは税込112,800円より
  • Wi-Fiモデルが税込129,800円より
  • Wi-Fi + Cellularモデルが税込147,800円より

新しいiPad Proには、アップルが設計したM1チップを搭載。8コアCPUの設計により、A12Z Bionicと比較してCPUパフォーマンスは最大50パーセント高速、GPUパフォーマンスは最大40パーセント高速としている。次世代の16コアのApple Neural Engine、画像信号プロセッサ(ISP)、最大16GBのメモリを備えた広帯域幅のユニファイドメモリアーキテクチャ、2倍高速なストレージ、最大2TBの容量などのカスタムテクノロジーにより、iPadを高性能にしているという。

新しいLiquid Retina XDRディスプレイは、Pro Display XDRの美しいスクリーン性能を12.9インチiPad Proで実現。ディスプレイの背面全体に1万個を超えるLEDを使った新しい最先端のミニLED設計で作られ、最大1,000ニトのフルスクリーン輝度、1,600ニトのピーク輝度、100万対1のコントラスト比を実現する。

iPad ProのUSB-Cポートは、ThunderboltとUSB 4に対応。有線接続での帯域幅は前世代のiPad Proと比較して4倍となり、最高で40Gbpsを実現。Thunderboltは10Gbps Ethernetに対応し、高性能アクセサリを利用可能。また、高速な外付けストレージ、フル6K解像度のPro Display XDRのような、より高解像度の外部ディスプレイなどを高性能ケーブルとドックを使って接続できる。これまで以上に多くの周辺機器に対応するので、クリエイティブワークフローの中に、iPad Proをさらにシームレスに組み込めるという。

iPad ProのTrueDepthカメラシステムは、iPad Proのために設計された新しい12MPの超広角フロントカメラを搭載。ビデオ通話の新しい体験となるセンターフレームが利用可能。センターフレームは、新しい前面カメラのより広い視野角とM1の機械学習能力を使ってユーザーを認識し、ユーザーを常にフレームの中心に保つ。ユーザーの動きに合わせて、センターフレームが自動的に向きを変え、ユーザーをとらえ続ける。ほかの人が参加してもカメラは全員が映るようにスムーズにズームアウトし、全員が会話に参加できるようになるという。

アップルのワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデント、グレッグ・ジョズウィアック氏は次のようにコメントしている。

革新的なM1チップによってMacは大きな躍進を遂げました。このチップがiPad Proに搭載されることを大変うれしく思っています。

M1による大幅なパフォーマンス向上、12.9インチLiquid Retina XDRディスプレイでの画期的なExtreme Dynamic Range体験、最大2TBの高速ストレージ、Thunderboltによる拡張、4スピーカーオーディオシステム、LiDARスキャナを搭載したProのカメラ、圧倒的な速さの5G接続、センターフレームによる素晴らしいビデオ通話体験、さらにiPadOSの先進的な機能と、パワフルなプロ向けアプリケーションのエコシステム。これらがすべて、片手で持てるデバイスの中に組み込まれています。iPad Proのようなデバイスは他にはありません。

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