日台、甘い絆を海老名から 障害児施設にパイナップル500キロ、駐日経済文化代表処横浜分処から寄贈「多く日本に輸出を」

内野市長(右から2人目)や障害児通所サービス事業所の代表者にパイナップルを贈る台湾の張淑玲・横浜分処長(右端)=海老名市役所

 神奈川県海老名市内にある15の障害児通所サービス事業所に21日、台湾産のパイナップルが贈られた。台北駐日経済文化代表処横浜分処の張淑玲・分処長が海老名市役所を訪れ、内野優市長や事業所の代表者にパイナップル500キロを届けた。

 張氏によると、台湾は鎌倉や横須賀市の児童養護施設などにもパイナップルを寄贈している。張氏は外交官だった5年ほど前から内野市長と懇意にしており、海老名市の福祉施設にも届けることにした。

 張氏は「台湾のパイナップルは完熟してから収穫するのでとても甘い。子どもたちに思う存分味わってほしい。台湾の農産物がより多く日本に輸出できるとありがたい」とアピールした。

 通所サービス事業所「grand-mere」の佐藤弘美理事長はパイナップルを受け取り、「絵や写真でしかパイナップルを見たことがない子どももいる。本物の手触りや香りを届けることができるのでありがたい」と感謝した。

 市は新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年、台湾からマスクや防護服を調達しており、内野市長は「パイナップルを食べて、子どもたちに台湾のことを知ってもらいたい。今後も台湾との交流を深めたい」と話した。

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