新潟医療福祉大学へ東京オリンピック内定者の水沼尚輝選手が表敬訪問、報告会を開催

水沼尚輝選手(右)と下山好充監督(左)

新潟医療福祉大学(新潟市北区)は21日、同学職員で水泳選手の水沼尚輝選手が日本選手権水泳競技大会で優勝し、東京2020オリンピックへの出場が決定したことを受け、水沼尚輝選手と下山好充監督が同学の西澤正豊学長と渡辺敏彦副学長へ表敬訪問を行い、その後報告会を開催した。

水沼尚輝選手は、今月3日から10日の間、東京アクアティクスセンターで開催された第97回日本選手権水泳競技大会(兼 第32回オリンピック競技大会代表選手選考会)男子100mバタフライにおいて、自己ベストを更新する51秒03で優勝した。

この結果を受けて水沼選手は、西澤学長、渡辺副学長へ表敬訪問で「優勝が決まった時はもちろん嬉しかったのですが、その裏で代表になれなかった人もいるので、複雑な気持ちでした」(水沼選手)と優勝決定後の心境を語った。

表敬訪問後には報告会が開催された。出席した同学職員や関係者に対し水沼選手は「皆さんに応援していただき、本当にこの大学に来れて良かったと思いました。応援ありがとうございました」と改めて感謝の言葉を述べ、「この大学で初めてのオリンピアンとして、自覚を持ち、楽しみながらオリンピックの舞台で泳いでいきたいと思いますので、ぜひ皆さんテレビの前で応援をしていただきたいです」と話した。

続けて、下山監督は「身近なスタッフを始め、他の学科の先生方、学生たちを含め色々な方のお力添えによって、水沼選手がここまで成長したと思っています。彼に続くような選手がまたこの大学から出るように今後とも強化をしていきたいと思います」と今後の意気込みを語った。

西澤学長は「新潟医療福祉大学を代表して心からお祝い申し上げます。オリンピックまで100日を切りましたが、今後もトレーニングを重ねてさらに活躍してくださるよう、大学をあげて応援しています」と激励を送った。

新潟市の中原八一市長(右)

また、同日の午後には新潟市の中原八一市長の元へも表敬訪問し、「この度は本当におめでとうございます。また、素晴らしい快挙、重ねてお祝い申し上げます。新潟市で久しぶりのオリンピアンとなり、私としても大変嬉しく思います」と中原市長は祝福の言葉を述べ、水沼選手に寿司券を贈呈した。水沼選手が「(寿司券を)オリンピックが終わったらゆっくり使わせていただきます」と話し、場を和ませる場面もあった。

水沼選手の今後の予定としては、5月22日頃に茨城県で開催される大会に出場し、次の週の5月末に新潟県選手権、その後ジャパンオープンに出場し、7月頭に神奈川県相模原で開催される大会に出場したのち、東京2020オリンピックが開催される予定となっている。

※水沼選手は栃木県真岡市出身、1996年12月13日生まれの24歳。栃木県の作新学院高等学校を卒業後、新潟医療福祉大学へ入学、卒業後に新潟医療福祉大学の職員となった。

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