コロナ感染で自宅療養中の40代男性死亡 神戸市「何人亡くなられてもおかしくない状況」

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神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市は21日、新型コロナウイルスに感染し、入院調整のため自宅で療養していた40代の男性が死亡したと発表した。市は「病床が逼迫し、入院先が確保できなかった」と説明。男性に基礎疾患はなく、警察が行政解剖を予定している。兵庫県が同日発表した死者には含まれていない。

 市健康局によると、男性は13日に38度台の熱があり、PCR検査で陽性と判定された。自宅療養の扱いとなり、電話や訪問で健康確認を受けることになった。

 14日に血液中の酸素飽和度が下がり、15日に保健師が自宅を訪ね、その後医療機関を受診。入院が必要とみなされたが空き病床がなく、家に戻った。16~19日も体温や同飽和度の数値を報告していたが、20日は連絡が取れず、自宅で死亡が確認された。

 21日時点で市内の入院調整中の人は1313人に上る。同局の花田裕之局長は「できる限りの対応はしているが、何人亡くなられてもおかしくない状況だ。その中で一番命が危ない方の入院を優先させている。毎日の命の選択を行っている」と厳しい実情を明かした。(初鹿野俊)