鷹の160キロ左腕・古谷 復帰戦で打球直撃も笑顔満開

古谷優人

ソフトバンクの最速160キロ左腕・古谷優人投手(22)が21日、徳島インディゴソックスとの三軍戦(タマスタ)で今季実戦初登板に臨んだ。宮崎春季キャンプは体調不良のため別メニュー調整だった。この日は8回途中からマウンドに上がり、1回2/3を無失点に抑えた。

球場表示で最速は151キロながら、自慢の真っすぐで押し込んだ。理想とする「モイネロカーブ」を制球よく決めて見逃し三振を奪うなど、打者5人に対して23球。許した安打は、右太もも内側付近に直撃した不運な内野安打1本のみだった。

9回、先頭打者の痛烈な投手強襲打を受けた。患部に当たった後、遊撃方向へ転がる打球をすぐに追いかけたが、内野安打。悔しがる姿に、復帰戦での気持ちの高ぶりがうかがえた。すぐにベンチからトレーナーらが駆けつけたが、古谷は「大丈夫です」と制し、続投。後続を遊ゴロ併殺に仕留めると、この日一番の笑顔を見せて内野陣をたたえた。

ロマンいっぱいの日本人最速左腕――。22歳の大器が元気な姿で帰ってきた。

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