西田敏行”いのちに寄り添う”映画応援歌を歌う 吉永小百合「優しくて、温かくて、力強い歌声に圧倒」

吉永小百合主演の医療ドラマ映画「いのちの停車場」のエンディングテーマ曲(村治佳織作曲)に、小椋佳が歌詞をつけた本作の応援歌「いのちの停車場」を、劇中で金沢の「まほろば診療所」の院長を演じる西田敏行が歌うことが明らかとなった。

昨年11月に急逝した本作の製作総指揮を務めた岡田裕介が、「人生」をテーマにしたエンディングテーマの作曲を村治にオファー。映画のエンディングとして流れる楽曲は、いのちのあり方を観客に問いかけるこの作品の余韻を味わえるよう、「歌詞のない女声のヴォーカリーズ」として作曲された。だが、完成した楽曲を聞いた岡田は、旋律の美しさに感動。この楽曲に歌詞をつけて、「掛け替えのないひとつひとつの命を鼓舞する応援歌として届けられないか」と発案し、古くからの友人の小椋佳に作詞を依頼したことから、本応援歌が誕生した。

岡田から歌唱を依頼されたのは、劇中で「まほろば診療所」の院長として、吉永小百合演じる医師・咲和子に寄り添い、ともに最後のいのちの輝きへの向き合い方を導く仙川を演じた西田。役を通してさまざまな人生を送ってきた西田だからこそ表現できる、力強くも優しく包み込んでくれるような楽曲となっている。

レコーディングは3月末に実施され、作曲の村治も立ち会った。西田の歌声を聞いた村治は、「レコーディングで初めてお会いした際に“役者の歌ですから”とおっしゃっていたのが印象的でした。演じることを極めておられる西田さんの、曲を表現する力に圧倒されました。音に乗せて、言葉ひとつひとつに命を吹き込むとはどういうことかを目の当たりにしました。」とコメント。西田以外にこの楽曲に最初に新たな命を吹き込む人はいないと太鼓判を押した。

歌った西田は、「小椋さんの詩は、まさにこの映画で言いたいことをそのまま込められているような本当に素晴らしい散文詩で、村治さんの音の紡ぎ方もとても素晴らしくデモテープで感動しました。」と言い、さらに「皆さんにパワーをお届けできる素敵な楽曲になったと思います。この映画のテーマ「いのち」「人生」の中にある、希望を感じていただけたらと思います」とメッセージを送っている。

また、主演を務めている吉永は、「優しくて、温かくて、その上力強い西田さんの歌声に圧倒されました。“厳しい状況に負けないで。”と私たちみんなを応援してくれる曲です」とコメントを寄せている。

【作品情報】
いのちの停車場
2021年5月21日全国ロードショー
©2021「いのちの停車場」製作委員会

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