CFD、NTTドコモ、水中ドローン活用漁場遠隔監視デモンストレーション実施

CFD販売株式会社と株式会社NTTドコモは、水中ドローン「FIFISH V6 PLUS」と第5世代移動通信方式(以下:5G)による大容量・低遅延通信を活用したデモンストレーションを行ったことを発表した。

同デモンストレーションは、5Gの大容量通信により、水中ドローンが撮影する海中の高画質な映像を遠隔地にいるユーザーのアプリケーションへ伝送する試みで、今回養殖場にて、NTTドコモの5Gネットワークに接続したFIFISH V6 PLUSを遠隔操作し、実際に海中の映像を伝送した。遠隔地に居ながら養殖場の水中環境を高画質かつ、リアルタイムに確認することができたという。

養殖場では、海中に含まれる酸素濃度や栄養量などを生育に適した状態に保つ必要があり、無給餌養殖では、付着生物や海藻が生育を阻害する要因となるため除去作業が欠かせない。潜水士による確認や生産物を引き上げての確認は、費用、労力、安全面で課題があるが、水中ドローンを活用することで、効率的・安全に状況確認が可能になると考えられている。

同デモンストレーションでは、オペレーターが遠隔地から水中ドローンを操作し、5G による大容量・低遅延通信で養殖現場の水中映像を伝送、生産物の生育状況確認を行うことができた。現在の水産業界では、情報通信技術(ICT)を活用して海中の状態把握を実現し、労働者の負担を削減することが期待されているが、CFD販売もこの取り組みに積極的に参加し、水中ドローンを通じて水産業界に貢献していくとしている。

■今後の水中ドローン活用方法

遠隔監視以外にも、CFD販売が取り扱う水中ドローン「FIFISH V6 PLUS」は養殖の現場において、様々な業務活用が可能。

①養殖状況監視

遠隔地からリアルタイムに養殖の状況把握が可能。タイムリーな監視を行うことで生育を阻害する様々な要因を早期発見し、被害を未然に防ぐことができる。

②生産効率の高い養殖場所の選定

カキやノリなどの無給餌養殖では、より栄養豊富な場所で養殖を行うことが重要。FIFISH V6 PLUSは様々なセンサーを搭載することが可能で、高画質な水中映像と各種センサーデータを組合せることで、より生産効率の高い漁場の発見が可能。

③場所に縛られず遠隔地から現地のサポートが可能

経験豊富な漁師さんや専門家が遠隔地からサポートが可能。現地の映像を共有しながら経験の少ない人材への教育や、専門家の意見を聞きながら作業を行うこともできる。

▶︎CFD販売株式会社

© 株式会社プロニュース