コロナ第4波のさなか…西村康稔担当相が「政治資金パーティー」開催予定だった!

西村康稔担当相

3度目の緊急事態宣言が東京都に発令される見込みの中、“コロナ大臣”こと西村康稔経済再生担当相(58)が、都内のホテルで27日に政治資金パーティーの開催を予定していたことが分かった。新型コロナウイルス対策を担当する閣僚が大規模集会を決行すれば、国民からの批判は必至だが、西村氏側に確認してみたところ――。

西村氏の政治資金パーティーは27日に開催予定で、開会は定番の夕方以降ではなく午前8時という。会費は2万円。感染予防対策を徹底し、飲食物の提供も取りやめ、ゲストとして前駐米大使が米バイデン政権について講演する「セミナー形式」で実施する。

「でも、コロナ禍では大規模イベントで入場人数が制限されたりするなど国民はガマンを強いられています。コロナ対策で陣頭指揮を執る“コロナ大臣”が百人単位が来場する政治資金パーティーを決行すれば、批判されかねないでしょう」(永田町関係者)

東京都では21日、新たな感染者が843人確認され、2度目の緊急事態宣言が3月21日に解除された後、最多を更新した。都が近く政府に3度目の宣言発令を要請する方針の中、のんきにパーティーを開催すれば国民から批判されそうだが…。

そこで27日の開催と、コロナ禍で大人数が来場する政治資金パーティーを開催することに国民から疑問の声が上がっている点をどう考えるか――を西村氏の議員事務所に聞いた。

同事務所は27日に開催予定だったのは認めたうえで、「現下の状況に鑑み延期することとしたところです」と回答。さすがに今回は開催を避けたという。

ただ政治資金パーティーに、国民から疑問の声が上がっていることへの回答はなかった。

「答えづらいんでしょう(苦笑)。国民からの批判は重々承知しているけど、政治資金を集めるにはパーティーに頼らざるを得ないので」(同)

ただ西村氏は、タイミングを計ってパーティーを決行するとみられる。

「昨年は3度延期して8月に開催していますから。その時は政財界の関係者200人ほどが来場したそうです」(同)

取材に「中止」ではなく「延期」と回答したのも、開催を見越しているためだろう。

とはいえ延期しただけ麻生太郎財務相(80)よりはマシか? 麻生氏が派閥の会長を務める麻生派はまん延防止等重点措置下の13日、都内で政治資金パーティーを決行。同氏は19日の衆院決算行政監視委員会で、立憲民主党の中谷一馬議員から13日の政治資金パーティーについて「密ではないという認識か」と問われ、「密集じゃない」と突っぱねていたが…。

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