AMDアワード授賞式に堺雅人出席で期待大も…「半沢直樹3」が作れない2つの理由

半沢直樹を演じた堺雅人

俳優の堺雅人(47)が21日に都内で「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’20/第26回AMDアワード」に出席した。同アワードはデジタル業界の発展を目指し、優れたデジタルコンテンツなどの制作者を表彰するもの。堺が主演したTBS系大ヒットドラマ「半沢直樹」が「AMD理事長賞」に選出された。

授賞式には半沢直樹を演じた堺が出席。「この賞を見ていると、(受賞作品の)それぞれにドラマがあって。そのまま日曜劇場にならないかなと思いました。この受賞をきっかけにこれからも精進していきます」と頭を下げた。

昨年7月期放送の同ドラマは高視聴率を連発し、最終回の世帯平均視聴率は32・7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。当然続々編が期待されているが、現在のところTBSは否定している。とはいえ、堺が「半沢直樹」の看板を背負って出席したことで「半沢3」への期待も高まるが、「2つの高いハードルがある」(テレビ局関係者)。

1つ目は「台本にできる原作がない」ということだ。13年、20年のドラマの原作は、池井戸潤氏の作品「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」。この先はまだ書かれていない。

「オリジナルストーリーを作ることは可能かもしれませんが、制作サイドは原作の世界観を大事にしている。その原作がない以上、続編は作れないわけです」(前同)

また、このコロナ禍も少なからず影響している。「半沢は役者同士が接近して魂をぶつけ合って芝居をするのが醍醐味。ソーシャルディスタンスが求められる現状では、やはり難しい部分がある。実際に昨年の半沢もコロナ対策で制作が遅れました」(前同)

これらのことを考慮すると、そう簡単には半沢3を作れない。ファンが多い作品だけに残念だが、しばらくは我慢の時が続きそうだ。

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