政見放送でまた仰天事態だ。衆院北海道2区補選(25日投開票)のNHKの政見放送が22日放送され、NHK受信料を支払わない方法を教える党(NHK党)から立候補している斉藤忠行氏(29)が、頭を丸刈りにしたのだ。
スーツ姿で登場した斉藤氏は「国民の皆さまにおわびしたいことがあります。ご不快な思いをさせて申し訳ございませんでした。これが私なりの謝罪の仕方です」と切り出すや、バリカンを取り出し、頭髪を刈りだした。
黙々とバリカンを動かし、髪の毛が散らばる映像が流れる。モーター音だけが鳴り響く中、髪の毛を刈り終わったのは2分17秒後。斉藤氏は「それではご覧ください」と涼しい顔で、NHK集金人による集金実態を再現するドラマ仕立てのVTRが流れた。
斉藤氏はNHKが集金業務を委託するエヌリンクスの元社員。昨年、集金員の実態や会社のズサンな内情を内部告発したところ、NHK党の立花孝志党首(53)にスカウトされ、補選の候補者となっていた。
本紙取材に斉藤氏は「現在はNHK党で活動しているが、見る人から見れば、私がNHKの集金人をやっていたことに代わりはない。みそぎ的なものではないが、頭を刈ることで許してくださいという気持ちを表した」と話した。
NHKのスタジオ内はこの“断髪式”にさぞかし凍り付いたかと思いきや、斉藤氏は「実は持ち込み映像で、NHKのスタジオ風のセットをつくって、撮影しました。丸刈りは失敗できないので、一発撮りでした」と明かした。
丸刈り謝罪といえば、AKB48の峯岸みなみ(28)がユーチューブで公開し、物議を醸したことがある。NHK党は、同日投開票の参院長野補選でもNHKを魔王に見立てたRPG風の政見放送で話題となっていた。