ソニー、IPカメラエクステンションアダプター「HDCE-TX50」とIP CCUエクステンションアダプター「HDCE-RX50」発売

(左)IPカメラエクステンションアダプター「HDCE-TX50」(右)IP CCUエクステンションアダプター「HDCE-RX50」

ソニーマーケティング株式会社は、IP伝送の標準規格である「SMPTE ST 2110」に対応し、リモートプロダクションを機動的に実現するIPカメラエクステンションアダプター「HDCE-TX50」と、IP CCUエクステンションアダプター「HDCE-RX50」を発売する。希望小売価格はHDCE-TX50が税込2,530,000円、HDCE-RX50が税込2,860,000円。

HDCE-TX50/HDCE-RX50は、2系統の4K信号を双方向に伝送可能なUHB伝送に新たに対応し、マルチフォーマットカメラシステムHDC-5000シリーズのカメラ/CCUと接続してIP Liveプロダクションに活用することができる。HDC-3000/2000シリーズなどのHDカメラシステムとも伝送方式を切り替えて接続ができるため、制作目的に応じて使用するカメラを選択可能。

HDCE-TX50は、「HDC-3500/3100/2500」などのHDカメラシステムとも、伝送方式を切り替えて接続可能。カメラ光複合ケーブル経由でのカメラへの給電やSMPTE ST 2110のビデオ・オーディオ信号の送受信、IPタリー(TSL UMD Protocol-V5.00)、IPインターカムに標準対応しているため、カメラとHDCE-TX50を制作現場へ持ち込むことで、SMPTE ST 2110ベースのIP Liveリモートプロダクションが可能だという。

HDCE-RX50は、HDCE-TX50とネットワークで接続し、カメラ光複合ケーブルでCCUと接続することで、カメラ・CCU間の映像伝送をIP化することが可能。CCUをスタジオ側に残したまま運用ができるため、既設のスタジオシステムでもIPリモートプロダクションを実現する。

HDCE-TX50/HDCE-RX50は、HDCE-TX50とカメラを接続して使用するダイレクトモードと、カメラ側にHDCE-TX50、CCU側にHDCE-RX50を接続し、TXとRX双方のユニットを対向で使用するペアモードの2つのモードで運用することが可能。ペアモードは、カメラ・CCU間をIPで延長することができ、SDIや従来のインターフェースが混在した環境でも、局内システムをIP化することなくリモートプロダクション運用に取り組むことができる。

また、HDC-5000シリーズのカメラと接続することで、4K信号とHD信号の送受信に標準対応する。HFRソフトウェア「HZC-HFR50」がインストールされたカメラを使用することで、IP伝送時にHDで最大6倍速のハイフレームレート信号の伝送も可能。マルチポートAVストレージユニット「PWS-4500」などの、SMPTE ST 2110に対応したビデオサーバーと組み合わせて使用することで、スロー演出を実現するとしている。

© 株式会社プロニュース