【新型コロナ】慶大ラグビー部でクラスター拡大 横浜市、高校も調査着手

横浜市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市は22日、市内在住の80代女性が死亡したと発表した。また10歳未満~80代の男女148人の感染を新たに確認。70代の女性が重症で、50代の男性が中等症、139人が軽症または無症状。7人の症状が分かっていない。65人の感染経路が不明という。

 市によると、死亡した80代女性は3月30日に陽性と分かり、4月18日に亡くなった。感染経路などの経過や死因は非公表という。

 患者2人が感染していた日野病院(同市港南区)では、新たに職員3人と患者3人の陽性が判明。市はクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。

 市内のクラスター関連では、既に34人が感染した慶応大のラグビー部で新たに部員ら32人の陽性が判明し、感染者数は66人になった。32人の中には合同練習をしていた慶応高校の部員6人も含まれているという。

 保健所の医師・看護師で構成する「横浜積極的疫学調査チーム」(Y─AEIT=ワイエイト)が同大の部員や監督、コーチ・スタッフなど約160人を対象に集団検査を実施しており、新たに高校の調査にも着手したとしている。

 ほかに、明治学院大のストリートダンスサークルで新たに部員1人、たちばな台病院(同市青葉区)で患者2人の陽性を確認。それぞれ感染者は11人、17人となった。

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