南野拓実 サウサンプトンでも出番なし…保有元リバプール内で放出論高まる

MF南野拓実(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンに期限付き移籍している日本代表MF南野拓実(26)に、保有元リバプールからの放出論が高まっている。

南野は21日に行われたトットナム戦でも出番がなく、3月14日のブライトン戦以降1か月以上公式戦でプレーしていない。ベンチ入りしているため負傷しているわけではなく、まさに〝異常事態〟。クラブの地元メディアでは構想外が指摘されている。

「ハンプシャーライブ」は「サウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットル監督は昨夜、南野に頼ることに反対し、リバプールの監督で旧友でもあるユルゲン・クロップに明確な〝メッセージ〟を送った」と報じた。

同メディアは「FAカップに(規定のため)出場できないにもかかわらず、ハーゼンヒュットル監督は南野を(リーグ戦の)バーンリー戦、ウエストブロミッジ戦でベンチに残した。昨夜もFWや中盤が必要にも関わらず、南野は再び冷遇された」と指揮官が南野を戦力とみなしていないと指摘。「南野は、MFスチュアート・アームストロング、MFムサ・ジェネポ、MFネイサン・テラ、MFテオ・ウォルコット、MFネイサン・レドモンドよりも序列が下となり、将来が不透明であることは明らかだ」と今季の出場機会は厳しいとの見解を示した。

残留争いのサウサンプトンでこの扱いなのだから期限付き移籍終了後に強豪リバプールへ戻っても悲観的な見通し。「リバプールと彼の関係は、この夏に終わる可能性がますます高まっているように見える」と同メディアは放出が濃厚と報じた。

日本の10番が再び窮地に陥っている。

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