「アベノマスク 口裂け女が 駄目を出し」妖怪川柳の大賞に

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妖怪川柳コンテストの結果を発表する結城豊弘会長=境港市大正町、みなとさかい交流館

 妖怪をお題に世相を斬る「第15回妖怪川柳コンテスト」で、青森県八戸市の無職男性(64)の「アベノマスク 口裂け女が 駄目を出し」と、宇都宮市の自営業男性(64)の「ワクチンの 保管に雇う 雪女」が一般の部の大賞に決まった。大きな口の口裂け女と、雪の夜に出現する雪女を句に入れ、新型コロナウイルス禍をユーモアたっぷりに表現した点が評価された。

 主催する境港市観光協会が22日、発表した。

 昨年10~12月に作品を募り、全国の6~95歳が一般の部と小中学生の部に計6008句を投稿。

 観光関係者ら12人と特別審査員の漫画家・弘兼憲史氏、歌人・俵万智氏が、両部の大賞各2作品を含む優秀作品17句を選んだ。

 市内で開いた発表会で、協会の結城豊弘会長は「コロナを題材にした句が6割。コロナ禍を妖怪パワーで乗り切ろう、笑い飛ばそうという気持ちが表れた句が多かった」と講評。

 口裂け女の句を大賞に選んだ弘兼氏は「はみ出した口にうろたえる口裂け女のユーモラスな情景が目に浮かぶ」、雪女の句を推した俵氏は「ワクチンは超低温での保管が必要。妖怪の特性を前向きに活用している」とコメントを寄せた。

 受賞者には地元特産品などを贈る。優秀作品はみなとさかい交流館(境港市大正町)で展示するほか、協会のホームページで閲覧できる。